今日は、「社内オンラインサロン」をテーマにブログを書きたいと思います。オンラインサロンと言えば、西野亮廣さんや堀江貴文さんが運営する月額会費制のWeb上コミュニティを思いつく方が多いでしょう。

しかしそれではなく、弊社が定義する「社内オンラインサロン」とは、概念浸透、士気・ロイヤリティ向上、育成などを目的としたオンラインの社内コミュニティのことです。大企業の若手~中堅社員のモチベーションダウンやパフォーマンス低下、離職リスクといった問題に対し、コロナ禍を逆手にとってオンライン上でコミュニティを作り、運用することで、インナーブランディングや育成に役立てることができます。

まずは、大企業の若手社員を取り巻く組織構造を見ていきましょう。

大企業が抱える組織問題とは何か~若手社員を取り巻く組織構造~

日本の大企業は、その組織構造ゆえに、大きく3つの問題を抱えやすいです。

1つ目は、「人口ピラミッドが逆三角形型の組織構造」です。多くの大企業は少子高齢化を背景に、2030代の若手社員の構成比が低くなっています。このような状況は、若手社員にとってみれば、気軽に相談できる年次の近い先輩や日々のお手本になるロールモデルとなる先輩が近くにいないため、モチベーションは低下しやすいといえます。

2つ目は、「縦割りや標準化・仕組み化が進んだ支社・支店体制」です。多くの大企業では、組織としての効率化を図るために機能分化が進んでいます。これは効率性の観点で大きなメリットである一方、縦割り意識が強すぎる会社様だと支社間・部門間のコミュニケーションが減ってしまうことがあります。それゆえ若手社員の中には、自分のチームのことしか分からず見ている世界が狭まり、閉塞感を感じている社員もいるかもしれません。

3つ目は、「トップ(経営層)との距離が遠い組織構造」です。多くの大企業では現場社員と経営層との距離は遠く、現場社員はどうしても経営層の考えや視界を理解しづらくなります。また自分たちの意見もトップまで伝わりにくく、経営層を信頼するのが難しい環境下にあるといえるでしょう。

そして、これら3つの組織問題に加えて、直近のCOVID-19の影響によりテレワークや時差出勤、出張自粛が加速したことで、組織内でのコミュニケーション不足が一段と進んだという会社様も少なくないでしょう。

 

このように、大企業にありがちな組織構造上の問題にCOVID-19が追い打ちをかける形で、「若手社員〜中堅社員のモチベーションダウン・パフォーマンス低下」や「体調不良・離職リスク(特にハイパフォーマー)」といった問題が生じている会社様も多いのではないでしょうか。

社内オンラインサロン 大企業の若手社員を取り巻く組織構造

 

これからの時代、なぜオンラインでの場作りが有効なのか?

以上のような組織問題に対する解決策として、従来は対面・集合型を前提とした施策を採用する企業がほとんどでした。例えば、トップの現場巡回や懇親会、リアルでの研修・ワークショップなどです。

しかし、COVID-19の影響によりこういった対面・集合型の施策の実施が難しくなっています。このアフターコロナ時代の環境変化に対応するために、企業はテレワークを含めた多様な働き方への対応やコスト削減、社内コミュニケーションの非対面化が求められています。つまり、従来の対面・集合型の施策をオンライン化することが必要です。

社内オンラインサロン 環境変化にあわせた解決策の見直し

実際、オンラインはオフラインと比較して、様々なメリットを有しています。ここでは、代表的な3つのメリットを紹介したいと思います。

1つ目のメリットは、オフラインと比較して運営コストが圧倒的に低く抑えられます。各拠点の社員を一箇所に集結させる社内研修やワークショップと比較すると、移動・宿泊にかかる費用や会場費がかからないのはもちろんのこと、短時間かつ分割での実施が可能なため、社内調整コストの削減にも寄与します。

2つ目のメリットは、継続性・連続性ゆえに学習効果を発揮しやすいです。これは1つ目のメリットとも関連していますが、オンラインの場合は短時間かつ分割での実施が可能であるため、高頻度開催が可能になります。これは、単発開催の打ち上げ花火で終始することが多いオフラインと比較して、継続性や連続性を期待でき、接触頻度も高まるため学習効果が向上します。

3つ目のメリットは、参加者全員が最前列の感覚を味わうことができ即時性と双方向性に秀でています。オンラインであれば、講師が自分の目の前で話しているような臨場感を感じやすいです。またオフラインだと消極的になりがちな質問や感想もチャット機能を利用することで活性化します。それゆえ、オフラインと比較して、オンラインの方が参加者の満足度や理解度が高くなる傾向にあります。

社内オンラインサロン オンラインの有効性

 

社内オンラインサロンとは何か?また、その意義とは?

オンラインならではの特徴を活かした施策の一例として、「社内オンラインサロン」をご紹介します。弊社では、社内オンラインサロンを「ブランドや理念といった概念浸透、社員の士気・ロイヤリティ向上、若手・中堅社員の育成を目的とした、オンラインの社内コミュニティ」と定義しています。

そして、この社内オンラインサロンの意義は「組織内で非公式組織(横のつながり)を意図的に作り出すことができる」ことにあります。なぜ非公式組織(横のつながり)が組織にとって重要なのでしょうか。それは、「コミュニケーション機能の促進」「公式組織の凝集性の維持」「人格的全体感の保持」という3つの側面を通して、非公式組織が公式組織に対してプラスに働きかけるからです。※バーナード「経営者の役割」より

つまり、個人間での意図しない接触や日々のコミュニケーションによって自然発生的に形成される非公式組織(横のつながり)が、部署など人為的に作られた公式組織に対しても良い影響を与えるということです。テレワークなどコミュニケーションの非対面化が進むいま、社内オンラインサロンは貴重な非公式組織の役割を果たすことができます。

社内オンラインサロン 非公式組織(横のつながり)の重要性

 

社内オンラインサロンの運営にあたって必要なこと

最後に、社内オンラインサロンに必要なことについて、設計面と運用面からそれぞれご紹介します。

設計上の注意点

まず、設計面に関してですが、社内オンラインサロンには4つの設計が必要になります。

1つ目の設計は、「ゴール設計」です。ここでは、社内オンラインサロンを通して目指す姿を設定し、現状と目指す姿のGAPを把握します。その上で、GAPを生み出している要因や障害を網羅的に洗い出します。

2つ目の設計は、「ストーリー設計」です。ここでは、自分たちで設定したゴールに向かうために、いかにして障害を乗り越えるか、その具体的なプロセスやステップを明確にします。

3つ目の設計は、「メッセージ設計」です。ここでは、各回の社内オンラインサロンで受講者に対して伝えたいことや受講者に身につけてもらいたい内容を、メッセージとして明確にします。

4つ目の設計は、「コンテンツ設計」です。ここでは、各回で伝えたいメッセージを効果的に伝える手法を考え、具体的にコンテンツに落とし込みます。

社内オンラインサロン 社内オンラインサロンに必要な4つの設計

運用上の注意点

運用面については、ハード面とソフト面の2つの側面から必要なことをご紹介します。

まず、ハード面においては、デバイスや音響、トラブル対応やリスクヘッジといった発信者サイドの環境整備と、通信環境、受講場所といった受講者サイドの環境整備が必要不可欠になります。

社内オンラインサロン 運営に必要なこと

次に、ソフト面においては、運営上意識すべき点が3つあります。

一つ目に、「本音を出せる安心感」に配慮します。例えば、守秘義務のコントロールやゲシュタルト(決めつけ)の禁止、語彙の選択(全員が分かる言葉を使う、内輪にならない)などが挙げられます。

二つ目に、「参画感」を意識します。例えば、カメラをオンにすることや名指しで発表の機会を設けること、チャットや投票機能を活用して受講者の意見を拾うことなどが挙げられます。

三つ目に、「臨場感」に注意します。例えば、話者が身振り手振りや話すテンポに気を付けたり、またOBSなどライブ配信用ソフトを活用することなどが挙げられます。

以上が、社内オンラインサロンの運用で必要なことになります。発信者と受講者の双方がハード面の環境を整備した上で、「本音を出せる安心感」「参画感」「臨場感」3つに配慮した運営を行うことが重要になります。

社内オンラインサロン ②ソフト面 運営に必要なこと

さて、皆様にお伝えしたいことは以上になります。いかがだったでしょうか。

詳しい事例もご覧いただけます。以下のリンクからオンラインサロンの資料をダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。

『社内オンラインサロン~新しい組織活性化施策~』