こんにちは、アンコールタイガーFC・現地責任者の篠田です。

今、世界では4年に1度のワールドカップで盛り上がっています。カンボジアでも皆が優勝予想をしていたり、予想以上に沢山の人が注目しています。
今回のワールドカップで印象に残った試合は、ドイツvsメキシコ、アルゼンチンvsアイスランド。
メキシコ、アイスランドはチーム全体が同じコンセプト、一貫性を持ち、勝ち取ったポイントであったように思いました。

メキシコ、アイスランドの勝利の要因にもリンクしますが、今日は「チームで想いを1つにして成果をだす」というテーマで、日頃カンボジアで感じている事を書こうと思います。

アンコールタイガーFCは、フロントスタッフ6名、チームサイド29名(選手24名、スタッフ5名)の35名が在籍しています。チームのミッションは「カンボジアで、夢・希望・勇気を与える」。35名全員で、チームのミッションを目指します。

Tiger frontstaff+.jpg
写真:代表加藤、フロントスタッフ(右から4番目が篠田)


◆前提として1人では何もできない

2017年2月のシェムリアップでのホームゲーム集客約380人、
2018年6月のシェムリアップでのホームゲーム集客数3,245人。
1年4カ月で約10倍という成果がでました。 (詳細は下記のグラフ)

集客実績.png
※2018/5/29のWestern戦は平日火曜の15:30開催。その他は土日デーゲーム開催

数字だけみたらすごいですが、実際は課題だらけです笑

まず、去年は、というか最近まで何でも自分だけでどうにかしようと思っていました。正しくは、「自分だけで頑張っている気」になっていました。当然、うまくいくはずがないし限界があります。

そんな中、先日シェムリアップダービーマッチが行われました。
海外初の日系ダービーを盛り上げる為、普段の試合以上に準備が必要。現場としては試合に勝つのはもちろんですが、フロントスタッフとしては集客、ホームゲームを過去最大のものにする。シンプルなターゲットをフロントスタッフ問わずチーム全体に共有しました。
次第にフロントスタッフ以外にも選手、現場コーチが主体的にそのターゲットに向けた各自ができる最大限の事を精一杯頑張ってくれている姿が見えてきました。
結果的に集客数は過去最高を記録。
結果論ではありますが、同じ目標を持ったチームのパフォーマンスは、最高の力になると感じました。

コラム01.jpg写真:シェムリアップスタジアム

コラム02.jpg写真:シェムリアップダービーマッチの観客

コラム03.jpg写真:アンコール・タイガーFC サポーター

◆個々のパフォーマンスを最大限に伸ばすことが必要

シェムリアップへ引っ越す直前の5月の出来事です。カンボジア人スタッフの中で、パフォーマンスが劇的に伸びたスタッフと、伸び悩んでタイガーを離れようとしたスタッフがいました。
パフォーマンスは、個々の能力だけによるものだと思っていました。しかし、人は誰でも同じ感情や考えを持っていません。同じ内容を、同じ言い方をしても、捉え方は人それぞれ。作業をする前の指示の仕方ひとつで、パフォーマンスの結果も大きく変わるという事に気付いていませんでした。スタッフのやる気をコントロールする力、これが欠けていました。
小さいことでも評価し、将来の為にどういった能力を今磨いた方がいいとか、個々の動機をきちんと見極めて、個人任せにするのではなく、組織の目指す状態やその中の個人を取り巻く環境を整えてモチベートしていく。そんなことが大事だと思いました。
オーナー加藤から借りた言葉です。笑
※詳しくは:Forbes Japan「サッカーもビジネスも同じ 新興国のクラブ経営から学ぶ「プロ意識」の育て方」より

スタッフにとって将来の為にどうすべきか、今まで感じていた想いを面と向かって話せたおかげで、離れる事を決めていたスタッフが暫定的に期間を決めてサポートしてくれることになりました。

◆実際に身を持って感じてこそ、その想いが伝染しパフォーマンスがあがる

離れようとしていたスタッフが暫定的に引き継ぎで手伝ってもらっている中、一緒にシェムリアップダービーに向けてスタジアムで準備をしていました。
現在のスタジアム環境だと、試合の準備はもちろん、トイレ掃除なんかも自分達でしなければなりません。

1人のカンボジア人スタッフはトイレ掃除を自らする、離れようとしていたスタッフは指示をしても普段はやってくれませんが、その時は自ら進んでトイレ掃除をやってくれました。
その瞬間、確かに彼の意識が変わった瞬間でした。
━━━後日面談をしました。 彼から「役職の高いGMがそんなに掃除とか泥仕事しなくて、頑張らなくてもいいじゃないですか。でも、頑張っている人をみたら、自分も頑張らないわけにはいかないです。カンボジアの為に力を出してくれるオーナー、GMの為に、チームに残って頑張りたいです」と、嬉しい言葉が聞けました。
周りからの言葉も大事ですが、自ら感じてこそ、その人が成長、変わる瞬間だと思いました。

チームの想いが1つになった時、チームとして最高のバリューを出す。チームの想いが1つになる為には、パフォーマンスを上げる環境作り、1人1人の動機付けが大事。カンボジアも日本も変わりません。
約10倍に伸びた集客は1人1人の意識の変化にあると思います。
シェムリアップダービーでの出来事で感じた想いを忘れずに、チーム一丸となり、日々取り組んでいきたいと思います。

 

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