私がコンサルタントとして駆け出しだった頃、「戦略が正しければ、見込まれた成果や立てた目標は達成できる」と、本気で考えていました。この考え方があったおかげで、「正しい戦略とは何か?」と突き詰めるスタンスやスキル、経験が積めたことは大きな財産で、今も間違っているとは思っていません。
一方で、様々な企業様から幅広い多くのご相談を受け、プロジェクトを進める中で、「結局は組織が強く、社員のロイヤリティやエンゲージメントが高まっていれば、成果や目標は正しく達成される」という考え方に触れ、それを強く支持する気持ちと、「それだけではダメだ」という考えが、何度も行ったり来たりします。
そうした、これまでのコンサルティング経験や、関わる様々な方々とのコミュニケーションより、私は、私が心から求めていることが何なのかに気づきました。
それは、「関わる全ての人が、誇り・成長実感・充実感を胸に、前向きな一歩を踏み出し続けるようになること」。逆に、そうできない人の、何と多いことか、と強く感じます。コンサルティングという手段で、どのように実現することができるのか突き詰めれば、コンサルティングファームやコンサルタントの価値は、専門性と客観性に集約されます。だからこそ、「HR」「財務」「ブランド」のように、コンサルティングの領域も細分化されていくのは、当然なのでしょう。
だからこそ私は、「事業戦略」と「組織戦略」の両方の専門性と客観性を、敢えて追求し続けます。
事業的な成長のないところに、社員の成長実感や充実感は生まれにくく、組織や人の強さがない企業に、持続的な成長は見込みにくいからです。
・クライアントの「顧客」「市場」をインサイトし、差別優位性を見出し生み出す事業戦略の専門性により、「正しい戦略を描く」
・クライアントの「社員」「組織」をインサイトし、意識と行動をあるべき姿に変革する組織戦略の専門性により、「描いた戦略を正解にする強い組織」を築き上げる
私たちは、この両方を本質的に追及する、唯一のコンサルティングファーム、コンサルタント集団であり続けます。