1年間休学し、演劇の世界へ

大学では、1年目はバトミントン部、2年目からの2年間は学生団体に所属していました。所属した学生団体では、若者と政治をつなげていこうというミッションで活動していましたが、政治に対して強い興味関心があったというわけではありません。社会に対する理想を掲げて活動している先輩がかっこよく見えたから所属を決めました。政治自体には強い興味はなかったものの、高い志を持っているメンバーたちと一緒に活動することが刺激的でした。

3年生になり、自分のやりたいことがなかなか見つからなかったので、積極的にインターンに参加していました。“長い時間を仕事に投資するなら、全力で働きたいと思える会社を見つけたい” と考えてインターンに臨むも、なかなか希望にあう会社を見つけられませんでした。友達と話していたときにたまたま紹介された就職支援サービスでキャリアアドバイザーと話す機会がありました。過去の経験を質問され、幼少期から遡って話していたときに、そのキャリアアドバイザーから言われた、「青木くんって感情を表現することが好きなんだね。」という言葉に、ぴーんと来ました。その言葉とともに、あるひとつの出来事を思い出したためです。

それは、高校3年生の文化祭で役者として舞台に立ったことでした。初めて演じた舞台が評価をいただき優勝することができました。優勝したこともうれしかったのですが、何よりも自分自身が役を通じて感情表現することが単純に楽しかったですし、友達から「輝いていたね」「劇で初めて泣きました」といった声をかけられ、他の人から評価し認めてもらったように感じました。
キャリアアドバイザーから言われて以来、自分が一番輝けるのは演劇の世界かもしれない、演劇にのめりこんでみたい、そう思い始めるようになりました。就職活動をしながら演劇活動を行うことも可能でした。

しかし、ようやく気づいた“心からやりたいと思えること”に集中できる機会は今後訪れないかもしれないため、せっかくならすべてを賭けてみたいという想いが捨てきれず、大学を一年休学し、その期間演劇の世界にはいることを決意しました。両親は最初反対しました。父親は銀行員で固い考えを持っていたため、“休学して演劇をする”という息子の発想が当初理解できないようでした。話し合いを重ね、最終的には休学期間の生活費は自分ですべて賄うことと休学した後は大学を卒業することを条件に許してくれました。


休学して見えてきた自分の価値観

休学している期間は、社会人の劇団に所属していました。演劇を知れば知るほど奥深さを感じて、毎日すごく充実していました。日々の発声練習、役になり切ること、舞台を劇団員全員で作り上げていくこと。どれひとつとっても楽しかったです。同時に、活動すればするほど、周囲の劇団員との差を感じました。私にとって演劇は仕事にすることはできないことに気づいてしまったのです。劇団員はみな、演劇だけでは生活できないためアルバイトで生活費と劇団活動費用を稼いでいました。安定的な収入はないが、好きな演劇を続けている劇団員たち。
一方、自分は演劇することは楽しいけれども、ずっとアルバイトで生活を送るまでの情熱はありませんでした。仕送りがない中、自力で生活した経験を通じて、お金の大切さに気付きましたし、尊敬している両親のように家庭を持つためには一定程度の稼ぎが必要だと分かりました。演劇は趣味どまりで、仕事にはできないことに気づき、「好きなことを仕事にする」ではなく「仕事を全力で好きになろう」と思い、再び就職活動することにしました。


再び就職活動再開、フォワードとの出会い

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企業選びは、“何をやっている企業か”、ではなく“その企業に入社すれば自分自身すべてをかけられるか”で見ていました。ただ明確な判断軸があったわけではなく、終始感覚で判断していました。フォワードは就職サイトから連絡が来たことをきっかけに知りました。コンサルティングに加えて、サッカークラブを運営しているユニークさに興味を持ち、説明会に行くことを決めました。もともと演劇の経験から、芸術やスポーツといったものは人を感動させる何かがあると感じており、フォワードに親和性を感じたということもあったかもしれません。

ひとまず選考に進んでみると、会う社員全員が、「仕事は大変で難易度高い。けど、すごく楽しい」と、本当に楽しそうに話すことが印象的でした。これから一生仕事するのであれば、すべて捧げられるものをやりたい、フォワードではそれができると感じました。

“成長したいからベンチャーがいいな”と考え様々な業種のベンチャー企業を見ていくうちに、やっぱり好きな演劇や表現に関わる仕事がしたいと思い、フォワードの選考は辞めて、映画の配給会社やデザインに関わる会社を選考しました。その中から、入社を決めたのは、社員100名程度、インテリアの商品企画を行っている企業でした。最終的に決めたのは、就職活動で軸としていた“自分の好きな事業内容に関われるか”というよりも、自分のことを認めて求めてくれた社長や親身になってくれた人事部長でした。


内定先のインターンで感じた違和感

卒業のめどがついたため、2018年9月京都から東京に拠点を移し、内定先でインターンを始めました。働き始めると、期待と現実の乖離を感じました。社長や人事部長と話したときには、“お互いフィードバックすることで高めていく”“がつがつしながら仕事している”職場を想像していましたが、インターンでの職場は仕事に対して意見を言い合うこともなく、それぞれが黙々と仕事に向かっていました。職場の先輩に「フィードバックください!」とお願いしても、先輩からは「特にないよ。」「頑張ってくれてありがとう。」といったねぎらいの言葉しか返ってきません。インターン生だから配慮してもらっていたかもしれませんが、違和感は日に日に増していきました。

最初、違和感をもった自分が間違っているのではないかと悩み、いろんなひとに相談しました。その中で、選考で会っていたフォワードの先輩から「結局、青木にとってその場所がつまらなかったってことだね。」と言われて、自分の違和感を言い当てられた感覚を覚えました。同時に、そうやって自分にまっすぐ向き合ってもらえるフォワードをもう一度見てみたくなり、再度フォワードでの選考を進めることとなりました。

選考では、代表の加藤、副社長の伊佐と話しました。伊佐からは「インターンの話を聞いていると受け身で、自分から十分に行動していない。それではフォワードでやっていけないよ。」とフィードバックを受けました。今まで面接では一度も厳しいことを言われず、基本評価されてきた私にとって、フォワードは面接でも厳しいことを伝えてくれる、向き合ってくれる会社だという考えが強くなりました。代表の加藤からは「役者として成功するためには何が必要だったと思う?」と聞かれて、正直面食らいました。
というのも、他社の面接では一度も聞かれなかった質問でしたし、自分でもそういった観点で演劇を振り返ったことはなかったからです。
加藤と話し、“プロフェッショナルとしてどうあるべきか”“結果を出すためには何をすべきか”といった強い信念を感じ、自分もそのような生き方をしてみたいとフォワードに入社することを決意しました。どこかで、演劇にすべて賭けてみようと思ったものの、最終的には演劇を通じて成果を出すことができなかったし、それをやり抜こうと思えなかったことに挫折感があったのかもしれません。だからこそ、仕事では成果を出したい、その場所がフォワードだと腹ぐくりできました。


フォワードに入社して

インターンを4か月ほど経験し、入社して現在に至りますが、フォワードでは入社前に抱いていたイメージと現実に乖離はありません。思い描いていた以上に刺激的な環境です。フォワードのクライアントは、事業を真剣に考え、視座が高い方ばかりです。そのようなクライアントに対し、クライアント以上に考えプロフェッショナルとして向き合う先輩方に囲まれ、日々親身にアドバイスやフィードバックをいただいています。

今の目標は、まずいち早く成果を出すこと。最終的には、自分の得意なことや好きなことを通じて、クライアントにも貢献している、自分と他の人どちらも幸せにできるひとが理想です。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、今度こそ自分の好きなことにすべてを捧げてプロとして成果も出す、ということをフォワードで実現させていきたいです。